スクリーン版の製版工程

シルクスクリーンプリントは、一色一色、色ごとにインクを落としていく印刷手法です。そのため、印刷の色数分の版を作る必要があります。製作数量が少ない場合は、コストに大きく影響しますので、基本デザインに配慮する必要があります。

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製版フィルムを出力します

透明なPETフィルムへ、インクジェットプリンタで印刷する部分を真っ黒に変換したデータを出力します

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乳剤の塗布

紗という超微細の網戸のような膜を張ったアルミ製の枠に、乳剤という、紫外線に反応する薬剤を塗布します。バケットという道具を使いますが、熟練しないと均一な塗布が出来ません。塗布後、乾燥庫にて1時間ほど乾燥させます。

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紫外線焼き付け

製版機という専用機を使い、乳剤を塗布したアルミ枠の下に、初めに出力したフィルムを敷き、紫外線を4分間照射します。

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水現像

焼き付けが終わったアルミ枠を水で現像します。紫外線が当たった場所は硬化し、フィルムの黒い部分で紫外線を遮断された部分は硬化しません。乳剤は水に溶けるため、硬化していない部分は像として溶けて流れます。

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最終乾燥

水現像したアルミ枠は、当然濡れ鼠ですから、乾燥庫にて十分に乾燥させます。乾燥が完了するとシルクスクリーン版の完成です。

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